何を食べても吐き出してしまう症状に苦しむ30代の女性、アン・ドッジ。30人近い医師の診療を受けながら、深刻な栄養失調状態の進行が止まらない。難治性の「摂食障害」と見なされてきた彼女を救ったのは、先入観抜きで彼女の「物語」に耳を傾けた医師ファルチャクだった。入念な問診と診察の結果、彼女はセリアック病(グルテンのアレルギー)であることが判明し、15年に及ぶ苦しみに終止符が打たれたのだ。
本書は単なる「医療ミス」の告発本ではない。すぐれた専門医にすら診断を誤らせる認知バイアスについての分析である。たとえば「感情」。医師の感情はしばしば誤診のもとになるが、感情を消してしまうと患者のケアができなくなる。このジレンマの解消に単純な答えはない。
認知バイアスにはさまざまな名前がある。同じ疾患を続けて診た医師が、新患にもその診断を下しやすくなる傾向は「有用性バイアス」。予想した結果に一致しないデータは無視する傾向は「確証バイアス」。珍しい診断を避けたがる傾向は「シマウマ回避」。何もしないよりは何らかの処置をしたがる傾向は「遂行志向バイアス」。
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医者は現場でどう考えるか [著]ジェローム・グループマン - 斎藤環(精神科医) - 書評 - 書評・コラムを読む - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト (via kikuzu)
遂行志向バイアスはあるな。触らないほうがいいこともあるけど、会社だとなんかしないと怒られるっていう場合がよくある。
(via daxanya1)
(via takaakik)